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異物の誤飲

突然元気や食欲がなくなったり、何度も吐くような症状が出た場合には、異物の誤飲を疑う必要があります。異物の中には便と一緒に外に出たり、何週間か胃の中に留まってから突然吐き戻されたりすることもありますが、腸閉塞や慢性胃炎、胃穿孔の原因となる場合があることから注意が必要です。腸閉塞や胃穿孔は、命にかかわる病態へ発展することがあり、異物の誤飲をしてしまった際には注意深い経過観察が必要です。

(代表的な異物)
犬:梅やプラムの種、骨、ゴム性のオモチャ、トウモロコシの芯、針や硬貨、小さなボール
猫:ビニール、紐類

(異物の除去方法)
催吐処置
誤飲した直後で小さいものや、尖りのない異物の場合、催吐作用のある薬剤を静脈内に注射して吐き戻す方法です。
内視鏡
催吐処置では上手く出せないものや、針や骨などの尖った異物以外の異物は、全身麻酔下で実施されます。
手術
大きな異物や、上記のいずれの方法でも上手く出せない場合に実施されます。

動物病院における内視鏡の普及によって、従来は手術でしか取れなかった異物であっても、お腹を切らずに取り出せる事が増え、動物の体の負担を大幅に減らすことができるようになってきています。

 内視鏡の先端には、直径2mm~3mmの穴が開いていて、そこに内視鏡カンシ
というものが入ります。内視鏡カンシは、普段は筒状に収納されています。
DSCF9743x

内視鏡が胃の中に入ると、筒状に収納されていた内視鏡カンシを自由に広げることができます。写真は、バスケットカンシと呼ばれ、異物を包み込むように掴むことができます。
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把持カンシです。異物を指でつまむような動きをします。
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写真は、針を飲み込んでしまったM・ダックスのレントゲン写真です。針などの非常に尖った異物は催吐処置では出すことができず、また腸管壁を貫通してしまうことが多いため、早急な対処が必要となります。
写真のダックスちゃんは内視鏡で無事に取ることができ元気に帰宅しました。
DSCF9752x.JPGx

異物の除去方法は、動物の大きさや種類、異物の形状、誤飲した日時によって変わります。また対処が遅れると命にかかわることもあり、注意深く治療方針を立てる必要があります。