春先に必要な予防について

2016年4月29日

こんにちは。
だんだん暖かくなり、もうすぐ桜が咲く時期になりますね。
お散歩でお花見に行く方も多くいるのではないでしょうか?
今回は春先から行っている、予防についての紹介をします!

○犬糸状虫症(フィラリア)の予防について
犬糸状虫症とは、蚊の体内に寄生しているフィラリアの子虫が、蚊の刺咬によってわんちゃんの体内へと感染する寄生虫感染症です。感染したフィラリアの子虫は、わんちゃんの皮膚や筋肉内で成長しながら、血管内へ侵入し、最大で約30㎝のそうめん状の成虫となります。血液の流れに乗って成虫はやがて心臓まで到達し、心臓や肺の血管につまることで致死的な合併症を起こします。成虫が血管内につまってしまうと、外科的な治療が必要になるため、予防がとても大切です!
フィラリア症は、蚊が発生する時期の1か月後から、いなくなった時期の1か月後まで毎月1回の予防薬で予防ができる感染症です。当院では3タイプの予防薬をご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

○ノミ・ダニの予防について
ノミは体調が2㎜ほどの昆虫で、犬から犬へと感染します。刺咬によって犬に皮膚の痒みやアレルギー性皮膚炎を起こします。マダニは主に草むらなどに潜み、犬が草むらを通ることで犬の体表について寄生します。刺咬によって犬に皮膚の痒みや細菌感染症を起こします。
ノミ・ダニの予防には、一般的にはスプレー式や滴下式の皮膚コート剤を皮膚に塗る方法が効果的です。ノミとり首輪やノミとり粉、シャンプーなどもありますが、効果に疑問があったり、体調を崩した例もあるので注意が必要です。
ノミ・マダニ感染の問題には、上記以外にも、刺咬によってノミ・マダニ内に寄生する寄生虫が犬の体内に侵入し、体内で増殖、伝播することで発生する人獣共通感染症があげられることから、人の健康被害の予防という観点からも重要となります!予防期間はノミ・ダニの発生する期間や流行年によって異なります。
今年はすでにダニがついてしまったわんちゃんもいるので、まだ予防していない方は、草むらに入るときは十分に注意しましょう。また、もしダニがついてしまったときは、無理に取ってしまうとダニの頭だけが残ってしまうことがよくありますので、早めにご来院ください。

今回はフィラリア症とノミ・ダニの予防についての紹介でしたが、より詳しく書かれたパンフレットを受付にご用意しておりますので、ぜひご覧ください。また質問等がございましたら、お気軽にご相談くださいね^^

看護師:小野

web予約