発作に対する補助療法候補としての高濃度DHAについて

 前回、発作に対しての補助療法として、サプリメントをご紹介いたしました。
今回、そのうちの高濃度DHAに対して追加の情報をお伝えします。

 DHA(ドコサヘキサエン酸)は、多価不飽和脂肪酸の一種で、オメガ3脂肪酸
に分類される必須脂肪酸です。体内でほとんど合成できないため、魚介類やサプ
リメントなどの食品から摂取する必要があります。

 既存の犬用DHAサプリメントは、

・健康的な脳機能を維持

・脳の健康を多面的にサポート

・認知機能の維持に必要な栄養素など

のうたい文句で販売されています。この頭にいいのなら、てんかんにも効くのでは?と
いう考えから、特発性てんかんと診断された犬で抗てんかん薬にて治療中の犬に対して、
高濃度DHAを併用する臨床研究が東京大学で行われました。

 集まった症例数は少ないものの、6か月間投薬できた症例は、

・全頭で発作頻度が低下した

・発作頻度の低下が、3か月経ってからの症例もいた

・明確な有害事象は認めなかったが、投薬困難な事例があった

との報告です。ただし、症例数が少ないのと機序は明確ではないとのことで、
再度臨床試験を開始するそうです。
 今後の有益な結果に期待したいところです。

 また試験結果が報告されましたら、ご紹介させていただきます。

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