ワクチン時の抗体価検査(犬用ワクチンチェック)

2017年3月23日

ワクチン時の抗体価検査(犬用ワクチンチェック)
犬用の混合ワクチンとして5種種混合や8種混合ワクチンが、各種メーカーから販売されています。これらのワクチンの中には、コアワクチンと呼ばれるジステンパー・犬アデノ・犬パルボウイルス感染症予防目的のワクチンと、ノンコアワクチンとしてパラインフルエンザ・レプトスピラ感染症予防目的のワクチンとの2つのタイプのワクチンが含まれています。コアワクチンとは、致死性が高いため全ての犬に接種が推奨されているものです。ノンコアワクチンとは、地域やライフスタイルによって接種が推奨されているため動物病院での相談が必要となります。

感染の予防のためには、ワクチンを打って免疫をつけることが大事です。しかし、本当に毎年必要なの?と疑問に感じたことはありませんか?

免疫がしっかりついているのか、免疫効果が持続しているのかは、血液で病気に対する抗体価を測定しなければわかりません。また感染症の中には抗体価が高い=感染防御力があるとは解釈できないものもあり、そのため、多くの動物病院では定期的な接種を推奨してきました。

抗体価検査はこれまでも検査することは可能でしたが、外部の検査センターでなければ抗体価を調べることができず、かつとても高額な検査でした。しかしながら、犬用ワクチンチェックの発売に伴い、院内での検査が可能となり、迅速かつ廉価となったためオススメです!頻回の接種に不安な場合、ワクチンアレルギーで接種が不安な場合、免疫抑制剤を使用中でワクチン接種ができない場合でも、予防に必要な抗体価があることを確認できれば安心ですね。

現状では、ワクチン接種に変わる完璧な検査方法とまでは言えない部分もありますので、詳しくは診察の際にご相談下さい。

獣医師 半澤

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