ねこのきもち・わたしのきもち

2018年6月24日

こんにちは!看護師の阿部です。

先日、猫セミナーを院内にて開催いたしました。講師はなんと、私が担当させていただきました…!

もちろんわんちゃんやうさぎちゃんも大好きなのですが、特に猫が大好きで、周りのスタッフからは「猫といるときすごい嬉しそうだね」とか「“猫愛”がすごい」とよく言われます。自分では意識していませんが、かわいい猫ちゃんを目の前にするとついつい顔が自然と綻んでしまいますね。
…ということで、当院一の猫好きとして、一人の猫の飼い主として、看護師として、の目線で、猫ちゃんの性格や性質、診察や治療を円滑に行うために私なりの考えや対策をまとめ、日常の診察の中で猫ちゃんや飼い主様にとって病院としてできることについてスタッフみんなで話し合いました。

私が考える“猫の取扱説明書”

猫ってどんな動物?
群れで生活をして、飼い主をリーダーとして生活する犬に対し、お腹が空いたら狩りをして食べる、眠くなったら寝る、といったスタイルが猫の生活です。

皆さんのお家の猫ちゃんのごはんの食べ方はどうですか?数回に分けてだらだら食べる、という子が多いのではないでしょうか。これはまさに元々の生活スタイルがそういった狩りの仕方だからですね。

多頭飼育の猫ちゃんの場合、ダイエットや治療のために食餌療法を行っていても、だらだら食いするために他の猫ちゃんが食べてしまってなかなか上手くいかない…といった声もよく聞きます。

みんな同じフードで問題なければみんなでそのごはんを食べる、ということもできますが、そうでない場合、猫ちゃんは食事管理がとっても大変です。

猫ちゃんの性格
自由で気まぐれでツンデレな性格の子が多い傾向にあります。

わんちゃんでは病院大好き!という子もいますが、猫ちゃんで診察台の上でごろごろしてくれる子はめったにいません。

それは、猫ちゃんは自分のお家をテリトリーとしてるため、外の世界は恐怖でしかないからです。ましてやいろんな動物のにおいがする病院なんて嫌いになってしまうのは当然ですね…。

しかし、病気や怪我をした猫ちゃんを治すためにはどうしても検査や診察が必要になることがあります。

そんな猫ちゃんをいかい病院嫌いにさせないように、どこまで頑張ってもらえるか、診察に入った看護師や獣医師は猫ちゃんの個々の性格を考えて診察を進めています。

猫の嫌いなもの、行動

・大きな音、掃除機などの機械音
・犬の吠える声
・子供の大きな声
・男の人の低い声
・手足やお腹、お尻を触られる
・だっこ

病院の構造上、どうしても診察中、機械音などが聞こえる場合がありますが、猫ちゃんの検査や診察の際はできるだけ大きな音を立てないよう配慮して行っています。

うちの子はここを触られるのが苦手、こういう時に嫌がる、など事前情報があれば教えていただけると幸いです

フレンドリーですごく人懐っこい子や、神経質で攻撃的な子、臆病な子、警戒心むき出しな子など猫ちゃんも性格は様々です。

病気を治療するためにはどうしても病院では採血や検査などしなければいけないこともあるので、看護師や獣医師が噛まれてしまったり、ひっかかれてしまう、なんてことも動物病院ではよくあることです。

猫ちゃんの自由で気まぐれな性格がゆえに、気持ちを読み取ることはすごく難しいことです。しかしその自由で気まぐれな性格こそが猫ちゃんの魅力の一つでもあると私は思います。
(猫好きの方には同感していただけるのではないでしょうか(^_^))

だからこそ、猫ちゃんが言葉にできない気持ちを理解してあげられたらいいなと思っています。

一飼い主として、痛いことはしたくない、嫌がることは避けたい、というのは私も同じです。しかし、場合によっては治療のためにやむを得ず行わなければいけない検査や処置があります。飼い主様によって、高齢だからあまり検査はしたくない、できるだけのことをしてあげたい、詳しい原因を知りたいので詳しく検査をしたい!色んな考えがあるかと思います。お家の猫ちゃんの健康のためにどこまで治療するか、どういった治療方針で頑張っていくか、飼い主様と獣医師で相談し、スタッフみんなでサポートしていきたいと思います。

また、猫ちゃんはわんちゃんに比べると、ドッグランやカフェに行く機会がないため飼い主さん同士での交流があまりないイメージがあります。最近では、猫ブームで猫の飼育頭数も増えてきていますが、困ったことがあっても相談できる場所が少ないと不安ですよね。

ダイエットが上手くいかない、お薬を飲むのが大変…、ごはんの切り替えに悩んでいる、など何かお困りなことがございましたらお気軽にお声かけください。

 

そして最後に、私事で大変恐縮ですが、今月末で寿退職することになりましたのでこの場をお借りしてご報告させていただきます。

なので、今回のブログが猫ブログ最終章となります…。

猫好きということで、院長からの提案で猫ブログを通してここから情報を発信していこうと、去年からこのブログをはじめました。

少しでもどなたかに読んでいただけていたら嬉しいなあと思います(^_^)★

当院は猫ちゃんの来院率はわんちゃんに比べると多くはありませんが、その中でも私は猫ちゃんの診察に入ったり、飼い主様と関わることが多く、ご相談を受けたり、猫についての質問をいただいたり、お家の猫ちゃんの話で盛り上がったり、色んなお話しができてとても楽しかったです♪

中には、たわいもないわたしの話を覚えていてくれて、「お家の猫ちゃんは元気ですか?」と声をかけてくれる方もいて嬉しかったです。

猫が好きという自分の秀でた部分を活かして働かせていただいて、今まで関わらせていただきました飼い主様、先生、一緒に頑張ってきたスタッフ、みなさんに感謝です。ありがとうございました!

 

最後に、我が家のかわいい猫たちを紹介させてください(*^^*)
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今後とも厚別中央通どうぶつ病院をよろしくお願いします。

動物看護師 阿部

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