日本獣医師会より、猫ちゃんの入院治療にあたった獣医師が猫ちゃんからの感染が疑われるSFTS(ダニ媒介性の重症熱性血小板減少症)ウイルスの感染でお亡くなりになられたとの通達がありました。この場を借りて故人のご無念を悼み、ご冥福を心よりお祈り申しあげます。
SFTSに関しては不明点も多く、また、完全な予防法はダニに刺されない事のみとなるのですが、実際には、ダニのいる所と愛犬達が行きたい所が重なる事も多く難しい問題です。
ちなみに猫ちゃんの場合、外に出る事がなければ現段階では感染リスクはないと考えられています。
ダニは鹿や狐、ネズミなどの野生動物を介して生息域を広げます。開発による自然の減少によって野生動物とヒトとの距離が縮まってしまっており、これまでダニがいなかったような、ちょっとした草むらでもダニに刺されてしまう事案が増えています。
根本的な解決にはまだならないのですが、愛犬愛猫と飼い主の方々や獣医療従事者を守るためにも、ダニの刺傷の多い場所を避けたり、可能な限りダニ予防薬の使用のご協力をお願い致します。
◯現時点での感染者に関する情報を示す上2つの図ならびに、一番下の図が、国立感染症研究所が調査したSFTSウイルスを保有したダニが検出された地域を示しています。北海道だから大丈夫とは言えない状況と考えられます。


◯SFTSに関する詳しい情報はコチラ