子犬の有り余るエネルギー、どう向き合う?
子犬の時期は、その愛らしさで私たちをメロメロにしますが、同時に「一体どこからそんなにエネルギーが湧いてくるの?」と頭を抱える瞬間も少なくありません。家具をかじったり、走り回って家中をめちゃくちゃにしたり…。
しかし、この有り余るエネルギーは、子犬が心身ともに健康に育っている証拠です。
このエネルギーを「手ごわい敵」と捉えるのではなく、「成長の証」として、賢く楽しく付き合っていく方法をご紹介します。
「疲れる遊び」と「考える遊び」を使い分けよう
子犬のエネルギー発散は、ただ体を動かすだけではありません。むしろ、脳を疲れさせる遊びが効果的です。
体を動かす遊び
短時間で集中してできる遊びを取り入れましょう。庭や安全な場所でボールを追いかけさせたり、引っ張りっこ(子犬が興奮しすぎないよう注意しながら)をしたりするのがおすすめです。長時間ダラダラと続けるよりも、10〜15分を集中して遊んであげる方が、子犬の満足度も高まります。パピークラスに通っている子達は最初にお渡しする3つのプレゼントに含まれている、スペシャルおもちゃという丹精込めて作った手作りのロープを使って飼い主さんとたくさん遊んでいます。
「スペシャルおもちゃ」で遊びの時間楽しむ
子犬との遊びの時間をさらに楽しいものにするために、スペシャルおもちゃを活用してみましょう。
* 遊びの時間を決める: 1日に2回以上、1回10分を目安に、飼い主さんと子犬が一緒に遊ぶ時間を作りましょう。
* 特別なおもちゃを用意: この遊びの時間にだけに使うおもちゃを「スペシャルおもちゃ」として用意します。子犬がプレミア感を感じる事が重要です。普段は使わずに隠しておきましょう!おもちゃは、長く、引っ張りやすいものがおすすめです。これにより、子犬に手を噛まれる心配が減り、お互いがリラックスして楽しめます。
* ルールを決めすぎない: この時間は、厳しいルールに縛られるのではなく、子犬との楽しいコミュニケーションの時間として捉えましょう。ただただ楽しませてあげて下さい。『うちの飼い主最高!』って子犬に思わせる事が狙いです!
* 普段のおもちゃも出しっぱなしにしない: スペシャルおもちゃ以外のおもちゃも、飼い主さんと遊ぶとき以外は片付けておきましょう。これにより、子犬は「飼い主さんと遊ぶ時間は特別で楽しいものだ」と学び、遊びへの意欲がさらに高まります。
頭を使う遊び
知育玩具やコングにフードやおやつを詰めて、子犬に考えさせながら食べさせてみましょう。また、おやつを部屋のあちこちに隠したり、おやつが隠れるくらいのモコモコなマットを使って探させる「ノーズワーク」、嗅覚を使い、脳を適度に疲れさせることができます。
ただ遊ぶだけでなく、遊びにちょっとした工夫を加えることで、子犬はさらに楽しむことができます!
* 遊びと休憩のメリハリ
遊びの時間は、子犬が興奮しすぎないように、適度なところで切り上げましょう。「おしまい」と声をかけて、遊びの終わりを教えてあげることも大切です。その後は、クレートやベッドでゆっくり休ませてあげましょう。
問題行動は「エネルギー不足」のサインかも?
家具をかじったり、いたずらをしたりするのは、単なる「いたずら」ではありません。多くの場合、エネルギーが有り余っていることや、退屈していることが原因です。このような行動が見られたら、「叱る」のではなく、「どうすればこの子のエネルギーを発散させてあげられるのだろう?」と考えてみることが大切です。
溢れるエネルギーを抑えるのではなく、一緒に楽しみ、成長を見守る気持ちで向き合ってみましょう。そうすることで、子犬は心身ともに健やかに成長し、飼い主さんとの関係もより良いものになっていくはずです。

当院のパピークラスでは、この最高に楽しく、同時に大変な時期ともいえるパピーの時期を全力でサポートしています。
詳しくはスタッフまで
看護師 トレーナー助手:中山


