〜健やかな成長をサポートする基礎知識〜
🍎子犬の成長を支える「食事」のポイント
成長期の子犬は、成犬とは異なる特別な栄養ニーズを持っています。適切なフードを選ぶことが、骨格、筋肉、脳、そして免疫システムの発達を助けます。
1. 💡 必要な栄養素とその役割
| 必要な栄養素 | 役割 |
| 高タンパク質・高脂肪 | 活発な活動のための高いエネルギー源となり、筋肉や被毛などの体組織を作るもとになる。成犬よりも多くのカロリーが必要になる。 |
| 適切なカルシウム・リン | 骨や歯の健全な成長に不可欠。 ただし大型犬の場合は、過剰摂取が骨格変形を招くことがあるため、特に専用フードでバランスを調整する必要がある。 |
| DHA(オメガ-3脂肪酸) | 脳や視覚の発達をサポートし学習能力や認知機能の向上に役立つ。 |
| 抗酸化成分 | まだ未熟な免疫システムをサポートし、病気に対する抵抗力の維持を助けます。 |
2. 🚨 フードを選ぶ際の最重要確認事項
子犬の成長を確実にサポートするため、パッケージで以下の2点を確認しましょう。
1. 「子犬用(パピー)」と明記されているもの
↪︎ 成長期に合わせた高カロリー・高タンパク、そして適切なミネラルバランスの栄養基準を満たしています。
2. 「総合栄養食」であること
↪︎これと水だけで、そのライフステージで必要な栄養を全て満たせる主食である。おやつやサプリメントはあくまで補助的なものと考えましょう。
3. 🍽️ フードの形状と与え方
• 粒のサイズ
↪︎ 口の使い方や犬種に合わせて、食べやすいサイズの選択が重要です。食べやすやを観察しながらいくつかのサイズで検証することがおすすめです。
• ふやかし方
↪︎生後3〜4ヶ月頃までは、ドライフードをぬるま湯でふやかして与えるのが一般的です。これにより、食べやすく、消化器への負担も減らし、喉詰まりのリスクも軽減できます。徐々にふやかす水分を減らし、ドライフードに移行していきます。
•与える回数と量の目安
↪︎生後3ヶ月までは3〜4回に分けて与える。
フードのパッケージの記載を参考に体型をみながら調整しましょう。
🍏子犬を迎えるにあたって「安全な環境」の準備
子犬にとって安全で安心できる環境を整えることは、しつけや社会化の成功にも繋がります。
1. 🏠 お迎え前の準備リスト
| カテゴリ | 必要なアイテム |
| 基本の生活用品 | ケージ、ベッド、食器(水飲み・ごはん用、)トイレトレー・シート |
| 散歩・外出用品 | 首輪、ハーネス、リード、鑑札(迷子札) |
| しつけ・遊び | おもちゃ(噛むおもちゃ、知育おもちゃ)、おやつ |
2. ⚠️ 徹底すべき安全対策(誤飲・いたずら防止)
好奇心旺盛な子犬は何でも口に入れてしまいます。命に関わる事故を防ぐため、以下の対策を徹底しましょう。
• いたずら防止
↪︎電気コードやコンセントは、カバーをつけたり、届かない場所に収納したりする。
• 危険物の撤去・保管
↪︎ 薬品、洗剤、化粧品、タバコなどは子犬の手が届かない場所へ。小さな文房具(クリップ、画びょう)、ボタン、硬貨、靴下などは誤飲の危険大。 観葉植物の中には犬にとって有毒なものがあるため、撤去するか隔離する。
3. 🛋️ 生活スペースの確保とトレーニング
• ケージ・サークルの設置場所
↪︎ 家族の気配は感じられるが、来客や騒音に邪魔されない落ち着ける静かな場所に設置する。
• クレートトレーニング
↪︎クレート(持ち運びできる箱状のハウス)を「閉じ込められる場所」ではなく「安心できる自分の場所(巣穴)」と認識させるトレーニングを初期から行いましょう。
⭐︎移動時や災害時の備えとしても非常に重要です。
生後3〜16週頃が社会期として非常に重要であり、この時期に様々な人、音、環境に慣れさせることが大切です。
子犬の成長はあっという間です。適切な食事と愛情深い環境で、大切な家族の健やかな成長をサポートしてあげてくださいね。
当院では随時パピークラスを開催しています。たくさんのプログラムを通して、子犬の成長を楽しく見守り、
看護師 トレーナー助手:中山
